流産、死産を経験した後

悲しみは、赤ちゃんが亡くなった時からはじまります。

たとえ、おなかの中で生きた赤ちゃんであれ、わが子が亡くなるということは、強い衝撃とともに、大きな失望感を抱き、深い悲しみに見舞われるものです。

「なぜ私だけ…」

「もう少しできることがあったのではないか」

「どうすればよかったのだろう」

ということを自問自答をし続けたり、

疎外感やうつ状態、自責感を感じることは、普通の感情といえます。

そこで今回は、流産・死産をした後、悲しみを乗り越えるために「するべきこと」を考えてみたいと思います。

1 赤ちゃんの死を受け入れる

いきなり結論になってしまいますが、流産や死産の悲しみを消すことは、なかなかできないものです。

しかし、時間の経過とともに、少しずつ気持ちの整理ができてくるものです。

この気持ちの整理とは「赤ちゃんの死を受け入れる」ということを意味します。

流産、死産した後に、赤ちゃんの死を受け入れる作業は、非常に難しく、個人差があるため、どれくらいの期間で出来るとは、言えないですが、

赤ちゃんが生まれてきたこと」 

   と 

赤ちゃんが亡くなったこと」

この2つの事実を受け入れることが非常に大事となります。

この事実を、あなたが受け入れることができた時、自分の赤ちゃんが、あなたのそばにいなくとも『赤ちゃんと一緒に生きる』ということが実感でき、悲しみを乗り越えることができるでしょう。

しかし、このことは、簡単のようで非常に難しいことです。

慌てず、ご自身のペースで、進んでいきましょう。

もし、あなたの大切な赤ちゃんに名前をつけていないのであれば、今からでも名前を授けてください。

胎児ネームでも、生まれてきたらつけようと思った名前でも構いません。また、流産したから名前までは…と、遠慮する必要はありません。

名前があると、「確かにおなかの中で生きていた」ということを、あなたも実感できますし、これから先、周りの人にも話すことができます。

あなたの気持ちも今より楽になりますし、なにより赤ちゃんも絶対に喜びます。

2 泣くということ

流産、死産を経験した後の、悲しみの乗り越え方は人それぞれです。

その中で、1番良いとされている方法が泣くことです。

声を出して

涙を流して

いっぱい泣く

涙が出なくなるまで。

悲しみや緊張や不安などを開放させることが、今後少しずつ進むためにも大切なプロセスとなります。

決して、自分の気持ちを抑えることはやめましょう。

泣くことを我慢してはいけません。

もし誰かが泣くことに対して、(周囲の人々が)やめるように言われたとしても気にせず泣いていいのです。

親が自分の子どものために泣くことは当然の行動です。

愛する思いや失った悲しみがあるからこそ泣けるのです。

泣くことは何も悪いことではありません。

いっぱいわが子のために泣いてあげてください。

泣く場所がない場合

泣くことができる環境があることは、幸せなことかもしれません。

親と同居や仕事や育児で、泣ける環境がない、もしくは(周りに気を遣わすので)泣いてはいけないと思う方もいると思います。

また、あなたにお子さんや大切な人がいる場合、その人から「あなたのことが心配だから、これ以上泣かないで」と言われたら、泣けないということもあるでしょう。

そのような場合は、一人の時間を作ってでも我慢せずに泣いてください。

ひとりで泣く場所の例

  • トイレやお風呂の中
  • 夕方に大きな公園
  • スーパーの駐車場の端で車の中
  • 水道栓をひらいたまま号泣する
  • 同じ経験者の集まる会合に参加する

どうしても泣くことができない場合などは、なんらかの形で、感情を外に出していくことが必要です。

もしあなたが感情を抑えているのであれば、いつまでも悲しみはあなたの中に居続けます。 そうするとその感情が、ある日爆発するかもしれません。

流産後の悲しみ

悲しいのに涙が出ない方

涙がでなくても、全くおかしなことではないです。

泣かないから優しくない、赤ちゃんへの愛情がない、ダメなことだということは思わないでください。

泣くことが、赤ちゃんへの愛情の大きさをはかるわけではなく、自分自身の感情を出せているかどうかによります。

無意識のうちに、悲しみが大きすぎて、涙を封印してしまっている方や、心が現実から遮断してしまっている方も、一定数います。

そのような場合は、ある日突然、堰(せき)を切ったように、涙があふれてくることがありますので、その時は、ご自身の気持ちを受け入れてください。

涙が出なくても、穏やかに過ごすことが重要ですので、くれぐれも泣けないことを悩んだりしないようにしてください。

3 手紙やブログで気持ちを表現する

悲しみの気持ちは、なんらかの方法で、ご自身から開放してあげることが必要です。

涙がでない方や絶対に泣きたくない方。事情があり泣けない方や、泣くことを卒業しようとしている方には、文字を書くことをおすすめします。

文字を書くことは、感情が外に出て、心が整理されます。

  • 赤ちゃん、配偶者に手紙を書く
  • 自分自身に手紙を書く
  • 日記を書く
  • ブログやSNSに出来事や自分の気持ちを綴る

心の中の悲しみや孤独感、不安、怒りなどを文字に書いてもいいでしょう。また赤ちゃんと一緒に過ごした時間のこと、赤ちゃんが教えてくれたこと、今後のことなども書くこともおすすめです。

誰かのために書いても、自分自身だけのために書いても、世の中に公開しても、自分の好きなようにするとよいでしょう。

大切なことは書くことです。

どのような形であれ、気持ちを外に開放することがとても大事です。

4 まとめ

流産、死産を経験したあとに、するべきこととして「赤ちゃんの死を受け止める」ということ。そして「泣くこと」「手紙(ブログ)を書くこと」ことをご紹介しました。

どんな形であれ、自分の気持ちを自分の中にとどめるのではなく、悲しみを自分の中から放出するということが、乗り越える(回復する)には大切なことになります。

「泣くこと」や「文字を書くこと」は、ひとりでもできることです。

ぜひ実践してみてください。

そして、しっかりと赤ちゃんを受け入れてあげてください。